スリランカ財務省は先ごろ、國內(nèi)経済が徐々に安定してきたとして、286品目の輸入制限を撤廃すると発表した。この南アジアの國が數(shù)十年ぶりの最悪の経済危機から脫卻し始めた新たな兆しである。

スリランカは2022年春に経済危機が発生して以來、深刻な外貨準備の枯渇と生活必需品の不足に直面し、大規(guī)模な市民の抗議を引き起こしている。この危機に対処するため、政府は3200以上の品目の輸入を制限した。しかし、スリランカが國際通貨基金（IMF）から29億ドルの支援を受け、インフレ率の低下と外貨準備の再建が進んだことで、過去數(shù)か月間にわたりスリランカの経済狀況は改善した。

現(xiàn)在、スリランカ財務省は286品目の商品に対する輸入制限を撤廃することを決定した。これらの商品には、電子機器、食品、木材製品、衛(wèi)生陶器、鉄道車両、ラジオなどが含まれる。財務省のShehan Semasinghe國務大臣は、これらの輸入商品が消費者に選択肢と低コストの代替品を提供することで、物価の緩和に役立つと述べた。

中國はスリランカ最大の輸入先であり、2022年の中國とスリランカの貿(mào)易総額は42.5億ドルに達した。中國がスリランカに輸出する主な商品は、化學薬剤、電子機器、ニット製品、金屬製品である。中國がスリランカから輸入する製品は主に、燃料油、茶、寶石、繊維製品である。

しかし、スリランカ経済が徐々に回復に向かっているとはいえ、その道のりは依然として多くの課題に満ちている。持続不可能な債務、深刻な國際収支危機、そしてCOVID-19パンデミックの殘る傷跡に加え、政府が貴重な外貨準備をスリランカルピーの支えに充て続けていることにより、外貨および燃料、醫(yī)薬品、家庭用ガス、食料などの必需品が深刻に不足している。これらが、スリランカ経済の回復が直面する課題である。

それにもかかわらず、スリランカ中央銀行は経済の見通しについて楽観的な姿勢を維持している。同銀行のナンダラル?ヴェラシンハ総裁は、経済は「軌道に戻りつつある」と述べた一方で、「危機からの回復は段階的なプロセスであり、一足飛びに達成できるものではない」と強調(diào)した。統(tǒng)計局が発表したデータによると、スリランカの4月の主要インフレ率は3月の50.3％から35.3％へと低下し、危機に見舞われた経済が緩和に向かっている兆しとなっている。

さらに、スリランカ中央銀行は最近、利下げを発表した。これは島國が昨年破産を宣言して以來初めてのことであり、外部からは同國経済が危機からの回復を始めた兆しと見られている。中央銀行は、常備貸出便利金利と常備預入便利金利をそれぞれ250ベーシスポイント引き下げ、14％および13％とし、これにより「2022年に見られた歴史的な収縮からの経済の反発を刺激し、金融市場の圧力を緩和する」と期待している。

スリランカの経済回復の道は依然として険しいものの、この南アジアの國の決意と努力は、間違いなくその將來の発展に確固たる基盤を築いている。